自動車保険のうっかりサポートがどのような補償なのか詳しくみていきたいと思います。
うっかりサポートという名称は東京海上日動の自動車保険のみで使われている言葉で、正式名称は「家族内新規運転者の自動補償特約」となっています。
家族内新規運転者の自動補償特約では運転者の年齢条件や本人・夫婦限定特約の変更をうっかり忘れてしまっていた場合に事故日にさかのぼって保証してくれるという特約です。
この特約が適用されるには以下のような条件を満たしておく必要があります。
- 保険始期日に対象者が免許を持っていなかった
- その後保険期間中に対象者が免許証を取得した
- 保険の内容を変更する前に対象者が事故を起こしてしまった
- 事故を起こしてから30日以内に変更手続きを行った
この特約が利用されるのは主に子供が新たに免許を取得した場合になります。
それまで保険の内容が夫婦限定になっており年齢条件も30歳以上補償になっていたとします。
当然この内容では子供が免許を取ったとしても補償の対象にはなりません。
しかしそのことを忘れて子供が車を運転し事故を起こしてしまったとします。
通常は補償の対象外となっていますが、この特約があれば事故発生日にさかのぼって補償内容を変更し保険を利用することができるようになるというわけです。
この特約は運転者限定特約などを付与していると自動でセットされることが多いので、可能性のある方は事前に確認しておくといいでしょう。
うっかりサポートがある保険会社は?
調べてみたところ、代理店型自動車保険会社にはたいていこの特約が備わっているようです。
むしろ代理店型でこの特約が適用される可能性があるのに説明してくれない担当者だった場合はその保険には加入しない方がいいでしょう。
うっかりサポートという名称で用意されているのは東京海上日動だけなので、気になる方は調べてみてください。
通販型自動車保険ではSBI損保とアクサダイレクトでは確認することができましたが、他の会社ではあるのかどうかわかりませんでした。
通販型ではソニー損保やイーデザイン損保、チューリッヒなどに加入する人も多いと思いますので、気になる方は事前にカスタマーセンターに連絡して質問しておきましょう。
上記の会社で採用されておらずこの特約がどうしても必要だという場合はほかの保険会社を検討するしかありませんね。
うっかりサポートが必要な事例は一生にあっても1度ぐらいしかないと思います。
ですが自動車保険とはそもそも万が一に備えておくものなのでいざというときに使えないのは意味がありません。
子供が免許を取得できる年齢に達した場合は万が一もあり得るのでうっかりサポートがある保険会社に加入しておくのは賢い選択だと思いますよ。