自動車保険は通販型と代理店型のどっちに加入するべきなのか迷っている方は多いようです。
最近では通販型自動車保険のCMも頻繁に放送されており、保険の乗り換えを検討している方も多いようです。
かなり普及してきたように思えますが、2019年時点ではまだ通販型自動車保険のシェアは10%にも届いていません。
自動車保険のシェアは代理店型自動車保険が大半を占めているのですが、最近の調査では35%の人が保険の乗り換えを検討しているようです。
その理由はやはり保険料の違いにあるでしょう。
例えばトヨタのアクアで自動車保険に加入した場合の料金を比較すると次のようになっています。
等級 | ソニー損保 | 三井住友海上 | ||
---|---|---|---|---|
車両保険あり | 車両保険なし | 車両保険あり | 車両保険なし | |
6 | 83,400円 | 41,560円 | 141,000円 | 89,160円 |
12 | 46,460円 | 22,490円 | 82,560円 | 55,560円 |
15 | 43,690円 | 21,110円 | 76,560円 | 52,200円 |
20 | 32,620円 | 15,560円 | 59,160円 | 42,000円 |
通販型はソニー損保、代理店型は三井住友海上で見積もりを取っているのですがその差は歴然ですね。
これは保険会社と直接契約するか間に代理店を挟むことによって中間マージンが発生するかの違いになります。
仮に補償内容が全く同じでも代理店型の方が高いのは代理店のサービス分料金に上乗せされているからなんですね。
通販型と代理店型のどっちがいいかはそれぞれのメリットとデメリットをきちんと把握しておく必要があります。
代理店型のメリットとデメリット
代理店型の最大のメリットは間に保険の専門家が入ることによって契約から保険の請求までいろいろなアドバイスをしてくれることにあります。
例えば家を買うときは不動産会社に仲介してもらいますよね?
それと一緒で保険の素人がどのような補償プランを組んでどうやって保険を使えばいいのか細かいアドバイスをしてくれるのが代理店になります。
そのため保険の知識がなくても手軽に加入することができ、代理店型に加入している方は自分の補償内容をきちんと把握していないという方も多いと思います。
特に補償プランについてある程度知識があっても実際に事故を起こしたことがないとどうやって使っていいのかわからない方も多いと思うのでその点では頼りになりますね。
また自動車保険は年齢や家族構成によって最適なプランが変わってくるためその都度アドバイスをくれるのも心強いと思います。
このようなメリットがある一方でデメリットもあります。
1つ目は保険料が高いという点です。
先ほども説明したように保険会社と契約者の間を取り持つ形で代理店が存在するため、そこに発生する料金は契約者が負担しなければなりません。
その分保険料が高くなってしまいます。
2つ目は優秀な担当者を探すのが大変だということです。
一口に代理店といってもその質はさまざまで、とても頼りになるところもあればいざというときに全く役に立たないところもあります。
これを個人が判断するのは難しく中には完全なマニュアル対応で適切なアドバイスをくれない人もいるようなので、これでは高い保険料を払い損ですよね。
いざというときに信頼できる担当者を探すというのは非常に重要な作業なのですがそれだけにとても難しいです。
通販型のメリットとデメリット
続いて通販型のメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
通販型のメリットはやはり保険料が安い点でしょう。
上記の比較表を見てもわかるようにだいたい代理店型の半額ぐらいに収まるようになっています。
保険に加入していてもそれを使う機会というのはかなり少ないので、多くの方が乗り換えを検討しているのも納得でしょう。
2つ目のメリットは煩わしい人間関係がないということです。
人によってはデメリットにもなりえますが、現代は余計な人付き合いはしたくないという方も多いようで、それは保険の担当者であっても例外ではありません。
いちいち連絡するのが面倒な場合は通販型で直接会社と契約するのはメリットだといえるでしょう。
一方で通販型にもデメリットはあります。
1つ目はある程度自分で補償プランを把握する必要があるという点です。
基本的なプランは勝手に決めてくれますが特約などどれをつけたらいいのかは自分で判断しなければいけません。
通販型でよくあるのは不必要な特約がついて保険料が高くなったや必要だと思っていた特約がついていなかったなどです。
これはいざというときになって発覚することが多いため保険に加入する段階である程度知識を持っておく必要があるというわけです。
2つ目は事故対応に関してです。
代理店型では事故処理をしてくれる会社と契約者の間に担当者が入ってくれるため進捗状況などを丁寧に教えてくれます。
しかし通販型になるとそれがなくなるため事故の担当者に直接聞く必要があり、こちらから連絡しないと一切状況を教えてくれないということもあるようです。
きちんと進んでいればいいのですがほったらかしにされることもあるようなのでその点では不安が残りますね。
ただ最近では事故対応では通販型とそん色なくなってきているようなのでそこまで不安になる必要もないと思います。
以上のことを踏まえて通販型と代理店型のどちらに加入すればいいのかを選択する必要があります。
保険の知識がないなら代理店型一択だと思いますし、ある程度知識があるなら通販型でもいいと思います。
知識は自分で勉強すればある程度は身に着けられるので保険料を抑えたいと思っているなら勉強して通販型に加入するのもありだと思いますよ。