自動車保険のフリート契約に関するメリットとデメリットについてお伝えしていきたいと思います。
自動車保険にはフリート契約とノンフリート契約があるのですが、一般の方はほぼ確実にノンフリート契約になるためあまりフリート契約はなじみがありません。
それもそのはずでフリート契約を結ぶためには10台以上の車を所有していなければならないからです。
フリート契約のメリット
そんなフリート契約のメリットはやはり保険料が安く抑えられることでしょう。
ノンフリート契約では車単位での割引になるのに対して、フリート契約では契約者単位での割引になります。
またノンフリート契約では年齢条件による割引などがありましたが、フリート契約では運転者の年齢に関係無く割引が適用されるので「全年齢担保」で契約をする場合と比較しても保険料が安くなる傾向にあります。
更にフリート契約では「全車両一括特約」(保険会社によって名称が違う)という特約があり、所有している全ての自動車を一つの保険証券で契約することができます。
この特約をセットできれば自動車を購入する度に細かな手続きをしなくても予め定めた契約条件での補償が適用されるため、保険の付け忘れなどが無くなり非常に助かります。
フリート契約のデメリット
一方でフリート契約にもデメリットはあります。
それはノンフリート契約と違い1台で事故を起こすとそれが全体の保険料に影響する点です。
フリート契約では、自動車保険を契約している車の台数と、全体での損害率(保険料と保険金の割合)を元に保険料が増減します。
そのため無事故で過ごすと保険料は安くなり最大で80%近くまで割引されることがありますが、逆に1度でも事故を起こすと保険料がかなり上がりやすいです。
先ほど言ったように損害率を元に保険料が増減するため、たった1度の事故でも損害額が高い場合はその分保険料が高くなってしまいます。
以上のようにフリート契約にはメリットも多い半面デメリットもあります。
とはいっても基本的には企業や法人向けの契約形態ですので一般の方には縁のない契約制度です。
保険料も100万円単位なのでまず一般の方には縁がないでしょう。
企業の経営者さんなどでフリート契約をするかどうか悩んでいる方は担当の方に話を聞いてみてはいかがでしょうか。