代理店型と通販型の自動車保険の違いと押さえるべき点についてお伝えしていきたいと思います。
代理店型と通販型自動車保険で最も質問が多いのはなぜ通販型自動車保険は保険料が安いのかというものです。
これに関して補償内容が悪いとかサービスが悪いとか勘違いしている人が多数いますが、決してそのような理由からではありません。
保険料が安い最も大きな要因は契約形態の違いからです。
代理店型は保険会社と契約する際に代理店を介して契約することになります。それに対して通販型では直接保険会社と契約する形をとっています。
そのため代理店型自動車保険に加入する際は代理店に支払う中間マージンが発生し、その分通販型自動車保険よりも保険料が高くなってしまうのです。
その他にもいくつか理由はありますが、次いで大きな要因は経費削減をしている点です。
通販型自動車保険では事故を起こした際に派遣しなければならないアジャスターなどを自社で雇うのではなく大手損害保険会社に外注するという形をとっていることがほとんどです。
そのため通販型自動車保険では事故処理拠点などが代理店型自動車保険に比べて少ないことが多く、その分経費を削減できるため保険料が安くなるのです。
このように代理店型と通販型では契約形態や事故処理などに違いがありますが、補償内容やサービスといった点では大きな違いはありません。
押さえるべき点は?
代理店型自動車保険でも通販型自動車保険でも基本的な補償内容はほぼ同じで、異なるのは特約などの部分になります。
そのため代理店型でも通販型でも押さえるべき点は全く同じです。
どちらの保険を選んでも必ずと言っていいほど必要となるのが「弁護士費用特約」と「対物超過修理費用特約」の2つになります。
自動車保険では自分に非がないもらい事故では保険会社に示談交渉してもらうことができないようになっています。
自分で示談交渉できる人はいいのですが、それには時間と労力と知識が必要となりかなり面倒です。
そこでもらい事故にあった際に自分の代わりに示談交渉してくれる弁護士を雇うための費用を負担してくれる弁護士費用特約をセットしておけばそのような面倒な事態を防ぐことができます。
対物超過修理費用特約は相手の車が全損扱いになった時に時価額以上となった修理費用を50万円を上限に支払ってもらえるという特約になります。
この特約はいわば相手の車を直すために必要な特約で自分の車には関係無いのですが絶対に付けておくことをお勧めする特約です。
事故が起こった際に全損扱いになることはよくあることで、実はこの事故が最も相手ともめることが多いパターンなのです。
自分が事故にあって車が全損扱いになったらどう思いますか?
修理費だけでも払えという気持ちになると思います。
対物超過修理費用特約が付いていれば車にもよりますが全額に近い費用を支払ってもらうことができるようになり、相手と無駄にもめることを避けることができます。
全損扱いになると最悪裁判沙汰になることもあり、そうなると解決まで1年以上かかることも珍しくないため、対物超過修理費用特約は必ずつけておくようにしましょう。
以上が代理店型と通販型の自動車保険の違いと押さえるべき点になります。
基本的な部分は代理店型でも通販型でも同じなので、より条件がいい保険会社を選べるよういろいろな会社を検討してみてください。