自動車保険で親子間の等級引き継ぎを行う方法について解説していきます。
子供が車を購入した、あるいは自分は車に乗らなくなったという時は誰にでも訪れるものです。
この時ちょっとしたことを知っておけば保険料を節約することができます。
それは親子間での等級の引き継ぎです。
子供が新たに自動車を購入し、保険に加入すると6等級からのスタートとなってしまいます。
仮に子供が19歳だったとすると保険の年齢条件は年齢制限なしとなり、6等級と合わせるとかなり保険料が高くなってしまいます。
そんな時、もし父親の保険の等級が高ければ子供と入れ替えることができるのです。
ここでは父親の等級は20等級で40歳だったとしましょう。
仮にこのまま保険に加入したとすると
等級 | 年齢条件 | 保険料 | |
親 | 20 | 31歳以上補償 | 35000円 |
子供 | 6 | 年齢制限なし | 18万円 |
というような状況となってしまいます(例えばの話です)。
これを親子間で等級の引き継ぎを行うと
等級 | 年齢条件 | 保険料 | |
親 | 6 | 31歳以上補償 | 55000円 |
子供 | 20 | 年齢制限なし | 65000円 |
となり、上の状況では保険料の合計が215000円なのに対して下では120000円となっています。
つまり等級の引き継ぎを行っただけで年間95000円も節約することができたのです。
これはやらない手はないですよね。
では実際に引き継ぎを行うためには何をすればいいのでしょうか?
親の等級を子供へ引き継ぐ場合
- 親の車Aから子どもの車Bへ、車両入替の申請をする
- 車Bへの車両入替後、保険名義を親から同居の子どもに替える
- 親の車Aは親の名義で任意保険に新規加入する
親の等級を子供に譲って車を廃車にする場合
- 親の車Aから子どもの車Bへ、車両入替の申請をする
- 同時に車Bの保険は解約(7等級以上の場合、中断証明書の発行を依頼)
- 車Bへの車両入替後、保険名義を本人から同居の親族に替える
- 車Aは廃車手続きへ移行する
具体的な流れはこのような感じになりますが基本的には保険会社に等級の引き継ぎを行いたいと言ってあとは指示に従うだけになります。
ここでのポイントは等級の引き継ぎは同居している子供に限られるという点です。
別居している子供は引き継ぎの対象にならないので気をつけてください。
親子間での等級の引き継ぎはめんどくさいと思われがちですが実は意外に簡単にできてしまいます。
少しの手間だけで保険料を抑えられるので、もし子供が新しく車を購入した時などは等級の引き継ぎを検討されてみてください。