自動車保険の基礎知識

10年落ちの中古車に車両保険は必要?

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10年落ちの中古車に車両保険は必要なのでしょうか?

車両保険とは任意保険の1つで、車が故障・破損した際に利用することができる保険です。

相手の車は自身の対物賠償責任保険で補償されているのに対して、自身の車を保障してもらいたいときには車両保険を付ける必要があります。

車両保険を使うシチュエーションは次のようなときです。

  • 接触事故を起こし相手の対物賠償責任保険で賄いきれなかった
  • 物損事故を起こして車が破損した

 

自身が停車中に後ろから追突された場合は100:0になるため車の修理は相手の対物からすべて賄われるようになっています。

車両保険を使うと3等級ダウンする

ご存知だと思いますが事故を起こすと、正確に言うと保険を使用すると翌年の等級が3等級ダウンしてしまいます。

3等級ダウンするとかなりの間保険料が高くなってしまうため、保険を本当に使う必要があるのかよく考える必要があります。

例えばソニー損保で等級が15で保険料が5万だったとき、事故を起こしたら翌年以降にどのくらい保険料が上がってしまうのかをシミュレーションすると次のようになります。

最初の3年間で約7万円も高くなってしまう計算になるんですね。

もちろん等級が低ければもっと下がり幅は大きくなるでしょう。

10年落ちの車の価値は?

車は購入したその時から決まった比率で価値が下がっていきます。

これは保険会社で価値をまとめている「車輌価格表」というものが参考になっており、どの保険会社も同じような比率になっています。

これによると10年落ちの車の価値はだいたい10分の1から20分の1ぐらいになっており、車種によっては無価値となっているものもあります。

金額に直すとだいたい10万円から30万円ぐらいだと思っておくといいでしょう。

価値が安い分車両保険を掛ける際も保険料は安くなりますが、その価値の分までしか保険料は出ないことになっています。

例えば車両価値が30万円しかないのに修理代は50万円もかかるということも珍しくありません。

これは「全損」といわれる状態で、事故を起こした相手からも満額を請求するのは難しくなります。

特に10年落ちの車では全損が起きやすいといわれています。

価値と保険料を天秤にかける

車両保険が必要かどうかは結局のところ保険料を上げてまで修理代を請求する価値があるかどうかです。

例えば先ほどのシミュレーションでは車両保険を使用したことにより6年間で約10万円も損をしたことになっていました。

もし仮に車の修理代が10万円以下なら保険を使わずに自分で修理したほうが安くつくということです。

例えばバンパーをすったり壁に当たってへこんだりした際は修理代金の方が安くつくことの方が多いでしょう。

問題は車と衝突事故を起こして大きく車が破損してしまった場合です。

ここは意見が大きく分かれるところなのですが、車の価値が10万円~20万円程度なら車両保険に入らなくてもいいかもしれませんね。

ただ長く乗り続けるつもりなら加入しておいた方がいいかもしれません。

車両保険には保険料が安くなるエコノミーも用意されていますし、結局は保険を使ってでも治したい車なのかどうかによると思います。

日ごろのちょっとした運転でできた擦り傷やへこみなんかを気にしないのなら必要ないと思いますし、その辺は1日でどれくらい走るのか(事故を起こすリスクがあるのか)を考えるといいでしょう。

保険料の安い通販型自動車保険を選択して車両保険を付けてみるというのも一つの選択肢だと思いますよ。

まずは車両保険のありなしでどのくらい保険料が変わるのかをチェックしてみましょう。

目安としては車両保険を付けると保険料がだいたい1.5倍~2倍ぐらいになると思っておけばいいと思いますよ。







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