ネットで加入できる安い通販型自動車保険には落とし穴があると言われます。
では具体的に何がそういう風に思われているのでしょうか?
通販型自動車保険の宣伝文句は”同じ補償内容で保険料が安くなる”ということです。
この「同じ補償内容」という文言に落とし穴があるようです。
例えば同じ補償内容となっていても車両保険の内容が異なっている場合があります。
車両保険には「一般車両保険」、「エコノミー」、「エコノミー+A特約車両保険」の3種類があります。
細かい補償内容はここでは省きますが、これまで一般車両保険になっていたものがエコノミー+A特約車両保険になっていたというケースもあるようです。
これが変わるだけで補償される範囲がかなり変わってくるので、車両保険をつけようと思っている方は注意が必要です。
他には対物補償、対人保障に制限が付いている場合などが考えられます。
一般的な保険では無制限にすることがほとんどのこの項目を制限つきにすることで保険料が安く抑えられるのです。
これらを制限付きにしてしまうと事故を起こした時にあり得ないほどの賠償を求められる可能性もあるので無制限にしておいた方が良い項目になります。
また消費者支援ネット北海道(ホクネット)は人身傷害保険の「倍額条項」が付いているいないに問題に挙げています。
倍額条項というのは事故により介護が必要になった場合に保険料の支払い上限が倍になるというものになります。
チューリッヒやアクサダイレクトはCMで保険料が安くなるとうたっていますが、その裏では倍額条項が外されているそうです。
他にも細かい点を挙げていけばきりがないですが、ネットで加入できる安い通販型自動車保険の落とし穴として考えられるのはこのようなものです。
落とし穴にはまらないためには?
では安い通販型自動車保険の落とし穴にはまらないためにはどうすればいいのでしょうか?
そもそも通販型自動車保険は補償内容を自分で決めて契約する必要があります。
代理店のように担当者と相談して決めることができず、全て自己責任になってしまいます。
つまりよく勉強してから保険に加入する必要があるんですね。
勉強しておかなければいけないのは主に車両保険の種類と任意保険の対物補償、対人保障に関する項目ですね。
ようは事故を起こした際に人への補償はどうなっているのか、また車の修理費はどうなっているのかということです。
この人というのは自分と相手で異なってきますので、その点についての勉強も必要になります。
こういった勉強をするのが嫌な方は通販型自動車保険に加入するのをおすすめできません。
自動車保険とは高い保険料を払ってめんどくさい作業を担当者にしてもらうか、自分でしっかりと学んで安い保険料で加入するかの2つに1つです。
代理店型自動車保険にデメリットがないわけでもありませんし、かといって通販型自動車保険の方が良いというわけでもありません。
大切なのは自分の状況に合った保険を選ぶことです。
安易に安いからという理由だけで通販型自動車保険に加入してしまうと落とし穴にはまってしまいます。
その点をよく考えてから加入する保険会社を選ぶようにしてくださいね。