自動車保険の家族限定が廃止されている背景についてお伝えしていきたいと思います。
2019年に入り大手自動車保険会社が運転者限定特約の適用範囲を変更し始めています。
これまでは以下のような区分になっていました。
- 本人限定
- 本人・配偶者限定
- 家族限定
- 限定なし
保険会社によっては本人限定がなかったりもしましたね。
これが最近では「本人・配偶者限定」と「限定なし」の2つに絞られてきており、家族限定が廃止される傾向となっています。
家族限定は同居している子供や親族が車を運転する際に必要となる補償で、つまり今後は子供が運転する場合は限定なしにする必要があるということになります。
この制度改正を専門家は核家族化の増加によって家族限定が活用される場面が激減し、選択する人が少なくなってきたことによる制度改正だと話しています。
まあつまりは車を運転できるような子供や親族が家にいる家庭が少なくなってきたということですね。
最近では大学まで進学することが当たり前になっていますし、当然その多くは一人暮らしを始めることになるでしょう。
そうなると家族限定を使う機会というのはありませんよね。
なので本人限定と本人・配偶者限定を統合し、他を限定なしだけにすることで利用者に得をするような制度にしようと保険会社は考えたようです。
ただし割引率を見てみるとこれまでのものよりも割引率が低くなっているところもあり、保険会社によっては保険料が上がってしまうところもあるようです。
まだ導入されていない保険会社もありますが、大手はほとんどが改正の傾向にあるためいずれすべての保険会社で同じような区分になると思われます。
情報をまとめると以下のような感じです。
- 本人限定、家族限定の廃止
- 本人・配偶者限定で割引
- 子供が運転するなら限定なし
- 場合によっては保険料も増加
もし2019年に入ってから保険料が変化したと感じたら運転者限定の範囲が変わっていないかを確かめてみてください。
また子供が車を運転している場合は限定なしにしないと補償が受けられないので注意してくださいね。